■■「犬臭い」で逮捕:15匹とワゴン車で生活


MSN-Mainichi INTERACTIVE<http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050513k0000e040025000c.html>


《以下引用》


 ワゴン車に犬15匹を飼い、車内で生活していた住所不定の男(63)が11日、神奈川県警横須賀署に道交法違反(無免許運転)容疑で逮捕された。住民から「犬が臭く、危険」との苦情が神奈川県横須賀市保健所などに数年前から出ていた。

 横須賀署の調べでは、男は11日朝、同市長坂の路上でワゴン車を無免許で運転した疑い。

 男はワゴン車の助手席や後部に成犬10匹と幼犬5匹を飼い、昼間はかぎをかけ、建設現場に働きに出ていたようだ。車は熊本ナンバーで、本人の所有。市下水道処理場付近に車を止め、車内で暮らしていたという。

 しかし、近所の住民から「臭い」「鳴き声がうるさい」「夜間、放し飼いで怖い」といった苦情が、数年前から保健所や警察に寄せられた。説得したものの、改善が見られず、無免許運転容疑での異例の逮捕となった。

 同署の調べに対し男は「自分の犬を処分したら、訴える」と怒っているという。しかし車検も受けず、狂犬病の注射もしていないと分かった。

 犬たちは同日午後、市動物管理所に保護された。多くの犬が皮膚病にかかり、狭い車内でストレスをためていたようだ。同署は「ペットをかわいがるにしても、社会生活のルールを守るのが基本であり、男の行為は限度を超えている」と身柄拘束に踏み切った。

毎日新聞 2005年5月13日 10時18分

《コメント》

 残念ながら、これと似たようなニュースは比較的よく目にします。自称「ペット好き・犬好き」という人が、極めて杜撰な管理のもとで大量の犬やその他の動物を「飼育(収集??)」して、近隣住民の苦情により行政や警察が介入する、というケースです。このニュースで基本的に「オカシイ」と思うのは、「無免許運転」のために道路交通法違反で逮捕された、という点・・・。苦肉の策というか、別件逮捕というか、なにも道路交通法違反などではなくても、これは明らかに「動物虐待」です。「動物愛護・管理法」という法律がありますが、どう考えてもこの法律に違反しています。

 掲載されている写真を見ても、狭いケージに大きな犬が2頭重なって「詰め込まれて」いるのがわかるでしょう。動物愛護・管理法では

第5条 動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者としての責任を十分に自覚して、その動物を適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに、動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。

と定めていますが、「動物を適切に飼養」してもいなければ、「動物の健康および安全を保持」してもおらず、また「夜間に放し飼いをする」などという異常な行為は「動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない」という部分にも完全に抵触しています。

 また逮捕した警察署員のコメントですが、「ペットをかわいがるにしても云々・・・」という発言は、哀しいかな「ペット」に対する認識が一般的にはまだまだ非常に低い、ということを感じさせるものとなっています。私達から見ると、この状態はどうみても到底「ペットをかわいがっている」という範疇には入るものではありません。

Clinica Animal El Faro


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