■■米国のドッグフードで犬大量死・発がん物質混入


MSNニュース (2006/1/7)
CNN co.jp (2005/12/31)
U.S.FDA (2005/12/30)
Cornel Univ.(2006//6)

《以下引用》

 米国東部を中心にカビに含まれる発がん物質アフラトキシン入りのドッグフードを食べたイヌが死亡する例が相次いでいる。コーネル大の研究者はウェブサイトで、過去数週間で少なくとも100匹が犠牲になったと警告している。
  問題となっているのは、高級ペットフードとして日本でも人気のあるダイヤモンドペットフード社のペットフード。サウスカロライナ州ガストンの工場で製造され、全米23州と海外で販売されている19種のドッグフードとキャットフードにアフラトキシンが発見された。同社は昨年12月21日に商品のリコール(自主回収)を始めたが、まだ気づいていない飼い主が多く、嫌がるイヌに無理やり食べさせ、死なせる例もあるという。
  初期症状は食欲をなくし、ひどくなるとおう吐、黄だんの症状が出る。同大によれば、肝機能不全の症状が出たイヌの3分の2は死に至るという。また命を取り留めても、肝臓の障害やがんに苦しむ可能性がある。

毎日新聞 2006年1月7日 20時01分 (最終更新時間 1月7日 20時30分)


《コメント》

 一体どのような経緯でこのような事故が起きてしまったのでしょう?アフラトキシンと言うのは「カビ」が作り出す発がん性物質の一種です。人や動物が日常的に摂取する可能性のあるあらゆる物質の中で、恐らく最も発ガンリスクの高い物質が「アフラトキシン」ではないでしょうか(アスベストや喫煙を除いて・・・)。

 幸いにして、日本国内にはアフラトキシンを作る種類のカビは少ないようですが、輸入食品には結構混入している可能性があるそうです。特に乾物にはアフラトキシンが含まれている危険性が高く、有名なところではピーナッツ類やピーナッツバター、ピスタチオ類、ナツメグなどには比較的高濃度のアフラトキシンが、過去には検出されています。とは言っても、それがすぐに「危険」と言う訳ではありません。しかし乾物類にはある程度「含まれいて当然」と考えておくべきで、毎日毎日パンにピーナッツバターを大量に塗って食べたり、毎日ピスタチオを1袋食べてしまったり、そう言うことは避けたほうが安全でしょう。「デトックス」などと言う訳の解らない健康法(不健康法??)を狂信しているヒトが増えているようですが、幾ら「化学物質が危ない」と言ったところで、天然ものの「アフラトキシン」には敵いません。地球上のあらゆる物質には大なり小なり毒性があります。それが「毒物」かどうかは、どれだけ摂取するか、と言う一点にかかっています。その気になれば、大量の水を飲んでも充分「死亡の危険」があります(成人で約10リットルの水を一気に飲むと水中毒で死亡します)。

 「だから今回の事件も仕方がない」といっている訳ではもちろんありません。但し、「メーカーの知名度に関わらず、内容を確認しましょう」などと言う意見もあるようですが、アフラトキシンの原因になるのはコーンなどの乾燥穀類なので、どんなフードにも普通に含まれています。まさか内容表示に「アフラトキシン○○pg」などと書いてある訳ではないので、結局内容を見ても何の役にも立ちません。「これを期に『無添加天然フード』なドッグフードに切り替えようか?」などと言う考えを持つ人もいるようですが、「無添加」=「カビが生えやすい」という事を忘れてはいけません。却ってアフラトキシン中毒のリスクが高まる可能性さえあります。くどいようですが、アフラトキシンと言うのは『無添加天然毒素』なのですから・・・。

 しいて言うなら、輸入フードは避けたほうが良いのかもしれません。最近「無添加」「自然食」がブームですが、適切な防腐処置が成されていないものは当然ながら「腐敗・カビ」の混入する可能性が高まりますので、ご注意ください。ただし、加工段階で適切に防腐・防カビ処置がされていても、原材料の段階でカビ毒汚染がある場合にはどうしようもないかもしれませんが・・・。

●参考;アフラトキシンについてはこちら


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