■■大腸癌;野菜や果物の摂取でも予防効果なし !?


MSN-Mainichi INTERACTIVE<http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20050510k0000m040057000c.html>

《以下引用》

 や果物を多く食べても、大腸がんの予防には役立ちません−−。厚生労働省研究班(担当研究者・坪野吉孝東北大教授=疫学)が国内の約9万人を追跡調査し、こんな結果を発表した。野菜や果物が予防に有効だという従来の説と異なる結果となった。同じ研究班は以前、野菜や果物が胃がん予防に有効だと発表したが、大腸がんでは効果が見られなかった。9日付の英国のがん専門誌に論文が掲載された。

 研究班は90年と93年、岩手から沖縄まで全国8県の40歳から59歳の男女計88652人にアンケートし、野菜と果物を食べる量を聞いた。その後、7年から10年間追跡調査し、大腸がんにかかったかどうかを確認した。

 野菜の量が少ないグループから多いグループまで全体を四つに分けて調べると、大腸がんになった人の数は、どのグループでも年間1000人に1人前後で統計的に差がなかった。果物の量でも4グループに分けて分析したが、大腸がんになった率に差はなかった。

 坪野教授は「野菜や果物の摂取は胃がんや心臓病、糖尿病の予防に役立つとされており、食べる方がよい。しかし、大腸がんの予防効果は、仮にあるとしても小さいだろう。大腸がん予防には、飲酒を控える、積極的に運動するなどがよい」と話す。

毎日新聞 2005年5月9日 19時36分


《コメント》

 ある野菜嫌いの人がこの記事を見て「よし、野菜は食べなくてもよし。」と一人納得していました。私自身は野菜が大好きで、殆ど毎日野菜を摂取しているのですが、別に「大腸癌を予防するため」に食べている訳ではありません。ただ美味しいから、好きだから食べているのです。ですからこの記事を読んでも、別段がっかりしたりすることはなく、これからも野菜を食べて行くことでしょう。

 引用文の最後にもあるように、野菜は(ヒトでは)心臓病のリスクを軽減したり、糖尿病を予防する効果があることが知られていますので、当然ながら前出の「野菜は食べなくてもよい」という意見は正しくはないのですが、ただ野菜さえ食べていればそれで良いのか?と言えばそうではありませんし、「健康のため」「○○病を予防するため」と、無理に特定の食物を(半ば強迫観念的に)摂取しなければ・・・と躍起になるのは精神的にも「健康」ではないと思いますし、逆にこれがストレスになる可能性もあります。

 「健康のため」とか「体に良いから」などということを気にせず、色んな食材をバランスよく「美味しく」食べることが、一番「健康的」な食事の取り方だと思います。いくら「体に良い」と言われているものでも、毎日毎日決まったものを一定量摂取することは、果たして本当に安全なのかどうか非常に疑問です。例えば、日本人にとっては「体に良い」と言われている「大豆蛋白」ですが、今まで大豆蛋白を毎日摂取して来た歴史を持たない欧米人などにとっては、これを毎日摂取することが本当に安全かどうかは判らない、という意見もあります。

 牛乳やカルシウムの摂取が、大腸癌の予防に効果がある、と言う報告があるようです。もっともこう言うものは「過剰に摂取すればその分効果が高まる」ということはないですから、不足している場合は少し多めに摂取するように気を付ける、と言う程度が良いのかも知れません。カルシウム剤などを一度に多量摂取すると危険なので、食事からバランスよく摂取できれば、その方が良いと思います。


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