■■英政府「ヒ素含有」を理由に日本産ヒジキを食べないよう勧告


日本経済新聞(2004.7.29)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040729AT3K2802V28072004.html


《コメント》

少し前の話になりますが、他の新聞にも載っていましたのでご存知の方も多いことでしょう。記事の内容は、だいたい以下の通りです。

 (以下引用)
  英食品規格庁は28日、日本から輸入したヒジキをサンプル調査した結果、発がん性が指摘されている無機ヒ素が、他の海藻に比べ高い濃度で含まれていることが分かったとし、英国民にヒジキを食べないよう勧告すると発表した。同庁は「ヒジキを時折食べたことがあっても、発がんの危険が著しく高まることはないだろう」と指摘。現段階では販売禁止に踏み切るのは適当でないとし、今後の対応を欧州連合(EU)の欧州委員会とも協議するとしている。(以下省略)

 この英国政府発表に対して、日本の厚労省は次のような見解を示しました。
「ヒジキ中のヒ素に関するQ&A」<http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/07/tp0730-1.html>

 これによると、日本国内でのヒジキの摂取量は1日あたり平均で0.9gとしています。これに対し、毎日4.7g以上摂取しなければ特に問題はない、としています。但し、「4.7g」の方は「水戻ししたヒジキ」としているのに対し、0.9gの方は「水戻し」した状態なのか、乾燥重量なのか、よく判りません。もしも「乾燥重量」だとすると、0.9gの乾燥ヒジキを水戻しして、約7倍程度になるとすると、6.3gになりますから、これは4.7gを超えてしまいます。でも、「この量なら問題ない」と厚労省が言っていることから考えると、0.9gは「乾燥重量」ではなくて、きっと「水戻し」した時の重量なのでしょう。かなり微量ですが、日本国民が全員毎日ヒジキを食べるわけではないし、平均してしまうとこんなものでしょうか?

 その後、「妊娠女性と3歳未満の子どもはヒジキを食べるな<http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/medi/323687 >」と言う内容で、8月4日に続報が出ています。

 この記事では、「妊娠女性と3歳未満の子供はヒジキを食べるべきではない」とした、聖マリアンナ医科大学予防医学講座助教授の山内博氏の見解を採用し、さらに「・・・詳細な検討を待たず、妊娠女性と3歳未満の幼児についてはヒジキ摂取を控えるよう、ただちに勧告すべきではないだろうか。」と締めくくっています。

 この記事の判断については、以下のサイトが参考になるので、ご一読ください。
 ⇒「市民のための環境学ガイド:ヒジキを食べると?

 私自身の考えとしては、「環境学ガイド」の安井先生とほぼ同様です。私自身、毎日大量のヒジキを食べている訳ではありませんし、無闇に恐怖感を煽る意味はないと思います。安井先生のサイトでも書かれているように、ミネラルウォーターや温泉水を飲料用・食用に使用している方がよほどリスクが高いと思いますし、多くの食物(特に野菜などの植物)には微量の「天然の」毒物が含まれているのですから、毎日同じものを食べ続ける、というのは、ヒジキに限らずやめた方がよい、と考えられます。



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