■■アメリカでのペットフード・リコール問題■■


 

今年の3月以来アメリカで続いているペットフードのリコール問題ですが、まだまだ留まるところを知らないようです。当初はカナダのMenu Foods社で製造委託されていた数ブランドだけでしたが、その後どんどん増え続け、現在ではDog Food、Cat Foodともに100社近くの製品がリコールされている状況になっています。 

ASPCAが公開している「リコールされたペットフードのリスト

Menu Foodsというのはアメリカ国内の幾つものフードメーカーから委託を受けて、ペットフードを製造しているので、複数のメーカーの製品がリコールされる状況になっているようです。

原因は、Menu Foodsが中国から輸入した原料(小麦グルテンなど)に含まれていたmelamine(メラミン)という成分ではないか?とされています。(詳しくはPetFood Recall FAQ を参照のこと)
メラミンは工業用のプラスチックなどに含まれている成分で、食用のものではないのですが、窒素成分を多く含んでいるので、原料の「蛋白量」を見かけ上水増しすることができるため、(意図的に?)混入されたようで、中国政府もこれを認めています。

ただ、このFAQによれば、メラミン自体には、少なくとも犬に対してはそれ程強い毒性はないそうで(猫は感受性が高いそうです)、本当に今回の死亡事故がメラミンだけの所為なのか、それ以外の成分が含まれているのかは、いまだ調査中ということらしいです。

 


以下 中国新聞ニュースより引用

中国が違法輸出の2企業発表 米国のペット死問題で '07/5/9

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 【北京8日共同】

中国の国家品質監督検査検疫総局は八日、米国でペットフードを食べた猫や犬が相次いで死んだ問題で、中国の二企業が肥料などに使われる化学物質「メラミン」を含んだ小麦グルテンを輸出していたと発表した。

 二企業は江蘇省の「徐州安営生物技術開発公司」と山東省の「浜州富田生物科技有限公司」。同総局は、この二企業が違法にメラミンをペットフードに使われる小麦グルテンに加え、さらに輸出の際に商品名を偽って検査を免れていたとした。

 メラミンを含むペットフードは米国で製造されたが、日本には輸出されていない。三月にペット死問題が拡大して以降、中国政府が自国企業の責任を認めたのは初めてで、後手に回った対応に国際的な批判が高まりそうだ。

 同総局は八日、米食品医薬品局(FDA)に対し調査結果を通報。また、二企業の所在地の公安当局が関係者の捜査と責任追及を開始した。さらに同総局は各地の検査当局が植物性タンパク質製品の輸出の際に、検査態勢を強化するよう指示した。

 FDAは既に、ペットフードを食べた猫や犬が相次いで死んだ問題で、中国産小麦製品にメラミンが含まれていたとして輸入を禁止。中国当局はこれについて「調査中」としていた。


 

 

因みに日本のHill'sのニュースリリースではこのように書かれています。

ASPCAのリストには、国内で流通しているメーカーの名前も含まれています(ヒルズの他にはアイムス、ユカヌバ、ロイヤルカナンも一部製品がリコール対象になっています)が、日本国内に輸入されているものに関しては、Menu Foodsで委託製造された製品は流通していない、 と言うことなので、これを信用する限りはひとまず安心してよいのではないかと考えられます。

しかし、ASPCAのリストの中には、国内でもよく目にするブランドのフードも含まれており、特に個人輸入などで海外のフードを購入している飼い主の方は要注意です。

典型的な中毒症状は、水をたくさん飲む、食欲の低下、嘔吐、ということで、腎不全を起こし死亡することもあります。

充分ご注意ください。

(2007年5月10日)


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