■■両生類死なすカビ上陸、輸入カエルで感染初確認


NIKKEI NET <http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070112AT1G1200O12012007.html>
スポーツ報知<http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070112-OHT1T00192.htm>
asahi.com <http://www.asahi.com/science/news/TKY200701110397.html>

《以下引用》

2007年1月12日

両生類絶滅させるカエル・ツボカビ症、国内で初確認

 世界各地でカエルなどの両生類に壊滅的な打撃を与えてきたカエル・ツボカビ症が、日本でも見つかった。アジアでは初の確認だ。人間などには感染しないが、野外に広がると根絶できず、生態系に深刻な影響を及ぼす恐れがある。日本野生動物医学会、日本爬虫(はちゅう)両棲(りょうせい)類学会、世界自然保護基金(WWF)ジャパンなどは12日に、検疫の強化や販売・流通の監視などを訴える緊急事態宣言を共同で出した。

 ツボカビ症が見つかったのは、東京都内で個人がペットとして飼っていた中南米産のカエル。昨年11〜12月に、11種35匹中14匹が次々と死んだ。麻布大学での検査で、12月25日にツボカビ症と確認された。10月末に購入したカエルから感染した可能性が高い。今年に入り、関東地方のペット小売店でも中南米産のカエルが陽性と分かった。

 ツボカビ症は、90年代に豪州でカエルの激減を招いた病気として、98年に初めて報告された。以後、米国や中南米、アフリカ、欧州などで相次いで流行が確認された。食物連鎖を通じて、確実に生態系に打撃を与えていると考えられている。

 中米パナマでは両生類48種が感染し、個体数が9割減った。95年に侵入し年平均28キロの速さで西から東に広がったことが後の調査で分かった。2カ月で野生のカエルが絶滅した地域もあり、二十数種のカエルを動物園などで保護する「両生類箱船計画」が始まった。

 ツボカビは水の中で数週間生き続け、野外へ広がってしまうと根絶は不可能だ。渓流が多い日本では繁殖しやすいとも指摘される。また、ペット飼育で感染が広がる可能性も高く、関係者は危機感を強めている。

 関係学会など16団体の緊急事態宣言は「死んだカエルを飼育していた水を、野外に排水することは禁物」と訴え、輸入・販売業者にも「カエルが感染していないことを確認してほしい」と呼び掛ける。

 宇根有美・麻布大助教授(獣医学)は「飼っているカエルに少しでも異状を感じたら、獣医師に相談してほしい。消毒法や治療法があり、人にはうつらない。飼育を放棄して、屋外に放すことだけはしないで」と言う。


《コメント》

 これは脅威です。

 海外では実際に野生のカエルの数が9割減少したところもあるとか・・・ほぼ絶滅と言えます。地域的には本当に絶滅した品種もある・・・と言うような報告もあるようです。一度カビが発生したら、これを根絶させることはほぼ不可能ではないでしょうか?

 「飼育しているカエルが死亡しても、その水を野外に排水しないように・・・」と言われても、生活排水をそのまま河川に流している地域もまだまだありますから、これを100%防ぐのは恐らく無理ではないでしょうか?

 このカビはカエルだけではなく、両生類全般に感染して死滅させるようですから、サンショウウオとかイモリなども当然危険に晒されます。天然記念物のオオサンショウウオとかモリアオガエルとか・・・こんなことが原因で絶滅してしまったら、大変なことです。何も絶滅して困るのは天然記念物だけではありません。そこら辺に普通に居るはずのアマガエルとかヒキガエルとか、こういうカエルが絶滅してしまうことになったら、生態系にも大きな影響を及ぼすでしょうし、それこそ一大事です。何とか被害が拡大せずに、自然に収束してくれることを切望しますが・・・甘いでしょうか。

《関連・参考リンク》

☆ 素敵な宇宙船地球号
☆ Earth Watch Institute